和奏婚で流す音楽はなぜ、和楽器の生演奏なのか?
今はCDで音楽を聴くことも減り、音楽配信やアプリでダウンロードして聴く時代。
結婚式で流す音楽も例外ではありません。著作権が厳しくなった数年前から生演奏を取り入れるところも増えてはきましたが、それもほとんどがヴァイオリンなどの洋楽器や聖歌隊などで、神社の雅楽以外に和楽器の生演奏を行っているところはかなり少ないです。
ですが、結婚式での音楽の役割はかなり大きく、切り離せない重要なアイテムのひとつです。
そこで、私は人前式と琴・尺八生演奏をコラボレーション出来ないかと思ったのです。
このことを思いついたきっかけは、実は妻がプロの琴奏者だったから。もともと和楽器に無縁だった私は、彼女の演奏を聴いて和楽器の魅力を知りました。
琴や尺八に対するイメージや固定概念が良い意味で裏切られたのです。そして、演奏者の1音1音に対する思いや演奏する姿も含めて気持ちが伝わってきて、やっぱり生演奏はいいなと思いました。
また和楽器の演奏はほとんどの場合、指揮者がいません。奏者がお互いに間を察して呼吸を感じあって演奏を進めていきます。それが日本の思いやりやおもてなしにも通じるのではないかと感じたのです。
そして、私が手がけている人前式も、人との繋がりを大切にするお式です。それなら、ウエディングプランナーと琴奏者の夫婦である私たちでしか出来ない「和を奏でる結婚式」をお客様にお届けできたらこんな素晴らしいことはないのでは!と考え、「和奏婚」が生まれたのです。
しかし、いざ曲の選択に取り掛かると、お正月に流れる有名な「春の海」の他に思い当たりません。
和の音楽はちょっと渋めだし誰も知らないというイメージがあったので挙式に合わせるのは難しいと思っていました。挙式に相応しい曲を使いたくても、琴や尺八用の楽譜が手に入らない、そもそも作られていないという事実。ある意味、だから他では和楽器の生演奏を入れないんだということも頷けます。
そこでまずは皆さんがよく知っている曲のアレンジから始めました。和奏婚/WASOUKONの奏者たちは時間をかけて何度も何度も、曲のアレンジと練習を重ねています。
時間と労力を考えたらCDを流した方が効率もコストも良いのかもしれません。でも、結婚式という特別な日のなのだから、音楽も特別なものをという思いでやっています。
努力の甲斐もあって、今ではお客様のリクエストも受けられるほどにまでなり、全国からお問い合わせをいただけるほどに。
和奏婚の音楽の1番の魅力は、そのおふたりによって式で流す曲が違うということです。挙式で流れる音楽はどのお式も式次第が決まっているので、そこで流す音楽もほとんど決まっています。ですから1つの会場では何組あっても誰の挙式でも全部同じ音楽になります。
和奏婚では、この儀式の時にはこの曲が良いというようにご自身で選べるので、流す音楽でさえもオリジナルでおふたりだけのお式にすることが出来るのです!
また、和奏婚/WASOUKONの奏者は東京藝大卒のプロ奏者しかいません。それは新郎新婦に本物の音を届けたいという私の思いからです。
参考までに、琴と尺八ではどのような雰囲気になるかお聞きください。
琴と尺八の柔らかな音色に包まれて、大切な方々に結婚の誓いを立てる、そんな結婚式を挙げてみませんか。